バイオハザードにラスト・オブ・アスのような驚きを期待していた

2013年7月23日 カテゴリ: ゲーム, 雑談

カプコン作品の中で特に注目していたシリーズ『バイオハザード』はQTEがモリモリ入ってきてからどんどん興味がなくなっていきました。ゲーム自体はいろいろ評価は人それぞれあるけど、バイオ4も楽しめたしバイオ5も楽しめた。でもQTEがダメ。ほんとダメ。でもカプコンはこのQTEが大好きらしく、兎に角ゲームに入れ続けた。その結果、バイオ5を最後にバイオ関連作品を一切買わなくなりました。

バイオハザードといえば「何が起こるか分らない怖さ」や「先へ進みたいけど怖いから進みたくない、でも進みたい」みたいな雰囲気の作りで人気になったゲームだけど、バイオ4では「あーここで敵出てくるよな」や「あそこに敵チラ見えしてるから突然襲ってくるんだろうなー」といったように色々と先が読めてしまって全く怖い部分がありませんでした。色合いは好きです。

バイオ5ではただのドンパチゲーになり、怖いというよりグロい方向へ変化しました。とはいえ、ハウス・オブ・ザ・デッドみたいにバンバン撃って倒していくアーケードゲームのようなノリで遊べばそれなりに面白かったです。

両方に共通しているダメな点は、もちろんQTEもありますが、一定のテンポを感じさせているところです。プレイヤーが感じているテンポ感を崩す仕掛けがなかった。これでは恐怖感、危機感、警戒感は全く作り出せない。

ゲームのストーリーにプレイヤーを引き込んで没入感の中で遊ばせるのではなく、ゲーム機という物体を冷静に見ている状態にさせてしまっています。

不評が多く聞かれるバイオ4もバイオ5もそれなりにゲームとしては楽しく遊べます。しかしバイオハザードに期待していたものはこれじゃなかったわけです。

次はどんな恐怖を与えてくれるんだ?これ以上驚かせるな、でもやってくれ、あいやまて・・・!!

そんな大きな驚きを与えてくれるだろうことをシリーズ新作に期待していましたが、結局そういう展開にはならずに非常に残念です。

そういう期待感に見事に応える作品を作ってきたのがノーティドッグで、最新作「ラスト・オブ・アス」ではバイオハザード初期にあった襲われる恐怖感とメタルギアソリッドのような緊張感があり、冷静ではいられなくなるほどの没入感があります。そして何より「プレイする映画」というような新しい「娯楽」の形態を完成させた感があるところに一層の驚きがあります。

こういう新しい驚きを昔はカプコンのバイオハザードに期待していたのですが、そうはならずに非常に残念です。カプコンだけに限らず、国内メーカーは技術、設計、アイディア、シナリオなどなど、方向性が違うという言い訳は全く言えないほど全てにおいて1番なところは無いとはっきりと念押しされるような形で認めざるを得ない作品を生み出したノーティドッグにはあっぱれです。

一番へこむのは、アイディア負けしているところです。残念。今後カプコンはもちろん日本のゲームメーカーにはがんばって盛り返してくれることを期待したい。

「期待したい」のであって「期待している」のではありません。激励のカツ。


それにしてもバイオ5のクリスがボブ・サップみたいな体格してて1ミリも共感できない。

それと、「バイオ初期の恐怖感」は荒い映像だからこそ脳内補正が働いて感じる部分があると思っていたけど、ラスト・オブ・アスをやってそれは違うと分った。

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The Last of Us (ラスト・オブ・アス)