ときメモ2OP「勇気の神様」を聴こう

2014年6月28日 カテゴリ: ゲーム, 音楽, レビュー, ときメモ

ゲームといえば「グラフィック」「グラフィック」「グラフィック」「グラフィック」「グラフィック」「グラフィック」「グラフィック」「グラフィック」「グラフィック」「グラフィック」「グラフィック」「グラフィック」「グラフィック」「グラフィック」「グラフィック」「グラフィック」「グラフィック」「グラフィック」「グラフィック」「グラフィック」「グラフィック」「グラフィック」「グラフィック」、「ストーリー」「ストーリー」「ストーリー」「ストーリー」「ストーリー」、「操作性」「操作性」「操作性」「操作性」「操作性」、「システム」「システム」「システム」「システム」「システム」といった部分についての話題が多いので、たまには「音」についての話題を。

ここで取り上げるのは

勇気の神様

作詞:竹広将史

作曲:メタルユーキ

編曲:岩崎元是

歌:野田順子

(ここにも注目しよう・゜・(つД`)→) ギター:梶原順

(ここにも注目しよう・゜・(つД`)→) コーラス:広谷順子木戸やすひろ、岩崎元是


恋愛シミュレーションゲームのビッグネーム『ときめきメモリアル』の2作目『ときメモ2』のオープニングテーマです。


当時、初めて聴いた時の感想は、「うわぁ…凄いわ…」です。曲調、音色、構成、展開など王道といえるぐらい言ってみれば先が読める類の曲なんですが、その王道の中で文句を言わせないだけの物をきっちり作ってみせている実力に、その気迫が表れているかのようなパンチ力ある曲に驚かされたものです。

全体的には、ユーミン大好き世代のスタジオミュージシャンが好みそうなパッキパキのタイトなリズムに、上から下まで隙間なく音で埋め尽くしてやるぜ!と言わんばかりのサウンドなので(音色としては、ドラム、ベース、ピアノ、両振り&中&ソロギター、オルガン、パッド&リード&ブライトネス等白玉&刻みシンセ系、コーラス、グロッケン、小物打楽器などで、人が演奏することを意識した楽曲としてはフォーリズム+αといったごく標準的なポップスの組み合わせ)、昨今のCM音楽にみられるような奇抜な音の組み合わせやどこかゆるい感じの曲調に親しむ世代にはあまり心に響かないかもしれませんが、ゲーム音楽に興味があるなら是非一度聴いて知っておいてもらいたいおすすめの音楽です。

だいたい作曲者、編曲者、作詞者の名前しか表に出てきませんが、ギターやコーラスで参加されている方々も実力者揃いです。

ゲーム音楽というと、有名タイトルであっても無名のスタジオミュージシャンが演奏していることもあるので、この「勇気の神様」ではネームバリューなんかも気にしながらかなり力を入れたのではないかと。

この曲で特に印象深いのは、メロディの呼吸感と歌詞の呼吸感がしっかり合っているところです。こんなこと、70年代、80年代ではポップスにおいても当たり前のことだったのですが、今時の歌物ではもう完全にバラバラですよね。

歌詞の文字数とメロディの音符の数が同じになっているだけなので非常にマヌケに間延びした感じに聞こえることがあり、また、メロディと歌詞の区切りがずれまくっているので、歌詞カードを見ないと何て言っているのか分からないなんていうことも普通にあります。

この「勇気の神様」ではそこがしっかり作られている。本来当たり前の事ですが、これだけ歌物の質が下がっている時だからこそちゃんと評価しておきたいところです。

また、歌詞がちゃんと韻を踏んでいる点にも、しっかり作っている様が伺えて聴き心地が良いです。

例えばサビの部分の、

Every Day あやふやみた

Lovely Date いつかは二


その後の2番と繰り返しの部分でも、

信じられな

気付いて欲し


あやふやみた

恋人同


というように、「い」で整えられているので聴きやすい。

そして何といっても驚かされたのが、同じくサビの部分で「デイ」という発音で整えられているところ。

Every Day

Lovely Date


Heavenly Day

素振り


Every Day

Lovely Date


中でも「素振りで」のところは、その場で聴いていた人全員で腹抱えて笑ったほどの衝撃。

「ソー・ブリー・デイ?・・・・え?どういう単語?」

「・・・素振りで?」

『日本語かよ!』(腹筋崩壊)

こんなインパクトもあって本当に強く記憶に残っている一曲なんです。


歌物のメインである歌についてですが、歌は野田順子さんという方。ゲームのメインヒロイン役の声優です。この主題歌の録音では大きな問題はないように聞こえますが、ライブで歌っているのを聴いたらフラット癖があってかなりピッチが不安定で声量も・・・、歌唱を専門としていない事がよく分かります。(当時?は、最新の歌唱は知りません)



曲のキーがこの方には合ってなく、女性なので体調によるところもあるのかもしれませんが、レコーディングではエンジニアの技術力&科学の力万歳!といったところではないかと。

キーがFだったら(カラオケでいうところの2個下げる状態)、この方もかなりリラックスして楽しんでしっかり歌えていたかもしれません。


もう15年も前のゲーム音楽ですが、良い曲です。ギャルゲーとか何とかそういうのは抜きにして、是非一度聴いてみてください。(ファンゲームスライスもゲームはやったことありません)



ファンゲームスライスのYouTubeチャンネル


「ときめきメモリアル2」ボーカル・トラックス
「ときめきメモリアル2」ボーカル・トラックス
ときめきメモリアル2 ボーカルトラックスベスト
ときめきメモリアル2 ボーカルトラックスベスト


サビの最後の『与えてくれますか?』の部分ではいつも『カエルのうたですか?』と脳内で同時再生しています。

いえ、悪意はありません。