ラストオブアスのマルチプレイで一方的に勝つと損なのにわざと負ける人がいないのはなぜなのか

2013年7月26日 カテゴリ: ゲーム, 雑談, ラストオブアス

売れまくっているラスト・オブ・アスのマルチプレイは少し変わった仕組みになっている。そのマルチプレイの仕組みは、「物資を集めて自分のグループの人数を増やして12週間生き延びる」というもので、試合の中ではプレイヤーの様々な行動が物資または物資に交換できる部品として加算されていく。

概ね「部品」を多く獲得することが試合をする目的になります。

その「部品」を稼ぐ手段として、

・敵を倒す

・味方を治療する

・工具箱を開けて直接「部品」を得る

・武器類を工作する

・敵をマークする

・ヘッドショットで倒す

・ギフトを贈る

・サポート行動をとる

etc・・・。

というように様々な行動が部品○○個という形で加算されていきます。

こういう仕組みなので、当然のことながら試合が長引けば長引くほど多くの部品を獲得できるわけです。

例えば「生き残り戦」であと1ラウンド勝つと最終ラウンドにいくまえに決着がついて試合が終わるという状況で、マルチプレイの目的にそって考えれば、勝っているチームがわざと負ければそれだけ試合が長引いてより多くの物資を獲得できるチャンスが生まれるわけですが、どういうわかけこういう状況になってもガンガン敵を倒して買ってしまうプレイヤーが多いこと多いこと。

「あ、この人いまわざと負けたな」と分る行動をとった人は1人か2人か・・・。そのぐらい少ない。

多くのプレイヤーが戦闘になると興奮してひたすら倒すモードになってしまうのかもしれません。またはマルチプレイの主旨を理解していないか。

初めてマルチをした時、「チームを組んで対戦」というざっくりした捉え方をしていたことから、「当然、対戦なんだからまず敵を倒さなきゃ」と思っていました。それでやってみてもなかなか倒せない。強い人はスキルが揃っているので打ち合いや殴り合いではまず勝てない。

そんな状態が続いて「まー対戦なんてこんなもんか」と思っていましたが、マルチの仕組みに気づいてから「敵を倒すことは目的じゃなくて手段の一つ」であることに気づき、それからマルチがどんどん楽しくなっていきました。

だって戦闘が苦手でも「部品」を沢山稼げる「手段」が他にもあるからです。

例えば味方を治療したり蘇生したりするいわゆる衛生兵で「部品」を稼いだり、敵の居場所を知らせるマークという行動をとって部品を稼いだり、武器類を工作して味方にギフトを贈る物資補給員として部品を稼いだり、ということができます。

しかもこのマルチ、敵を倒すことよりもその他の行動をとる方が「部品」を多く安定して稼げます。

物資の少ない荒廃した世界で「生き延びる」という観点から武器弾薬類は少ない設定になっています。そういう世界観の設定から、おそらく制作側は「ドンパチ第一ではない対戦ゲーム」にし、「物資」を集める過程で敵チームと遭遇してしまった場合は戦闘が発生する、という遊び方を想定していると思います。

発売から日数が経つに連れ、徐々にそこに気づいてきたプレイヤーが増えたように感じます。敵を倒すことを第一としない行動をとるプレイヤーが増えているからです。

こういう仕組みのマルチプレイなので、戦闘が苦手という人も楽しめると思います。

The Last of Us (ラスト・オブ・アス)
The Last of Us (輸入版:北米)