FF1~10までは普通に面白いけど…

2013年8月9日 カテゴリ: ゲーム, レビュー

なんだかんだ言われていますがファイナルファンタジーシリーズは1~10までは普通に面白いです。「なんだかんだ言われている」のは一定以上の面白さがあるからこそ得られる反応だと思います。

しかし、FF11とFF10-2で多くの固定ファンを失った気がします。

FF11はオンラインゲームで、一応2ヶ月ぐらいやっていましたが終始突き放されっぱなしで自然消滅。オンラインによる問題点を明確に提示しているゲームなので、ゲーム制作者(を目指す人)は教材としてチェックしておくといいかもしれません。

FF10-2はゲームとしては仕組みなどは面白いですが、期待していたのは10の雰囲気でのユウナ一行のその後のストーリーだったのに、蓋を開けてみればFF10の登場人物を振り返って復習する着せ替えギャルゲーでした。作中では何度も消えたティーダの存在をからませてくるしマルチエンディングの一つでは登場もするんだけど、いかんせん漂うギャルゲー臭がそれを薄っぺらくしてしまっています。

ミッション制のゲームは好きだからこれも特に嫌悪感などありません。しかし、FF10-2ではミッションをこなした達成感やこなすことでジワジワ進展して世界がうごめくように変化してく様があまり感じられなくて、「うぉーっ!今オレは大きな躍動の中にいるぜぇー!!」というワクワク感がありません。ナギ節の中でそれを演出するのは無理だったのでしょうか?ミッションをクリアすることでストーリーが進展していくというよりは、ユウナの物思いにふける独り言で「一応進展しているのかな?」みたいな印象なので、プレイヤーとしては常に突き放されている感じがします。

また、やっぱり「復習」させられている感じがつまらない。FF10から10年経っての続編だったらこういう「復習」をさせられても「おおー!いたいたこいつ!」や「あったなーこんな町」などというように盛り上がれますが、2年弱というスパンは新しくもないし古くもないという感じでどうしようもない。

FF10-2は今出すべきです。内容はもちろんこんなギャルゲーじゃなくて。

もう遅いけど。

FF10は一つの物語として面白いので、続編はネタに困った時の保険として温存しておけばよかったのに・・・といっても後の祭り。なぜあんな中途半端なスパンでコレジャナイ感全開の内容でリリースしてしまったのでしょう?あの時点でネタギレだったのかな・・・?

それと、ユウナの豹変っぷりは非常に驚かされた点ではありますが、明るく活動的になるのは良い事ですよ。ただ無理しすぎてコミュ障にしか見えないところが痛々しいですが・・・。

というように往年のFFファンをオーバーキルするだけの威力を持った作品ではありますが、FF10は良作なので多くの人に遊んでもらいたいです。今PS3とPSVita用にHDリマスター版が制作されていますが、FF10-2はFFファンキラーだということを承知した上でなら味見してみるのも良いでしょう。

PS3版はFF10とFF10-2がセットなのが痛い。抱き合わせ商法。ダメ。ゼッタイ。NO!

FINAL FANTASY X | X-2 HD Remaster公式

FF11でフェニックスの尾を全部盗まれ、FF10-2でオーバーキルされました。

こういう人を復活させるには「一定」のクオリティではダメです。鳥肌立つぐらいの興奮がないと。乳揺れで股間を興奮させても意味がないどころか逆効果です。そこを分かってがんばれスクエニ!(大粒の涙)

アルティメット ヒッツ ファイナルファンタジーX
ファイナルファンタジーX-2 インターナショナル+ラストミッション